生活習慣病
生活習慣病
生活習慣病は、主に生活習慣(食生活、運動、飲酒、喫煙など)の乱れによって発症するといわれています。 患者さまに健康になっていただくために、生活習慣改善の指導をいたします。 生活習慣病の改善は、まず日常生活の改善から始めていきます。 生活習慣病についての正しい知識と対処法を知ることで、自分で予防したり、症状を改善することができます。

高血圧症

日本の高血圧患者数(※)は約4300万人と推定されています。心血管病や脳卒中などの高血圧に起因する疾患などで死亡される方は年間約10万人と言われています。糖尿病、高コレステロール血症、高尿酸血症の合併、喫煙歴等で心血管病や脳卒中のリスクはさらに高まります。
(※) 収縮期血圧140mmHg以上もしくは拡張期血圧90mmHg以上+治療中の患者数
年齢や合併症により最適とされる血圧は異なります。
高血圧症

糖尿病

厚生労働省の平成27年「国民健康・栄養調査」によると「糖尿病が強く疑われるもの」の割合は、男性が19.5%、女性が9.2%でした。これは約1000万人にあたり、そのうちの300万人強の方が治療を受けています。
放置すると様々な合併症を引き起こします。失明の原因となる糖尿病性網膜症や血液透析が必要となる糖尿病性腎症、様々な麻痺や知覚低下、足の潰瘍や壊死の原因となる糖尿病性神経障害などは有名です。
他にも動脈硬化性疾患(脳血管障害、冠動脈疾患、、末梢動脈疾患)、糖尿病足病変、骨病変、手の病変、歯周病、認知症、癌と関連する病気は多岐にわたります。
糖尿病

脂質代謝異常、高コレステロール血症(高脂血症)

中性脂肪が高いと急性膵炎や動脈硬化性疾患のリスクが高くなるほか、肝機能異常がよく出現します。また、低HDLコレステロール血症(善玉コレステロール低値)や高LDLコレステロール血症(悪玉コレステロール高値)は動脈硬化性疾患のリスクが高くなります。特に糖尿病、高血圧症を合併している人、高尿酸血症の合併や喫煙歴がある人、すでに動脈硬化性疾患(狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患、腎硬化症)の既往がある人は動脈硬化性疾患の再発や合併するリスクがさらに高くなるため厳密な治療が必要となります。

肥満症(メタボリックシンドローム)

肥満の目安となるBMI(体格指数)は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。
BMIが18.5~25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」、35以上が「高度肥満」と定義されます。
肥満関連の合併症として
耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常)、脂質代謝異常、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)、脳梗塞、脂肪肝、月経異常・妊娠合併症、睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、整形外科的疾患、肥満関連腎臓病などがあります。
肥満に関連する悪性疾患
大腸癌、肝臓癌、胆嚢癌、膵癌、子宮癌、腎臓癌などは肥満の影響を受けやすいといわれています。
肥満症(メタボリックシンドローム)

脳卒中

脳出血、クモ膜下出血、脳梗塞、脳血栓症など脳の血管に起こる出血や閉塞の総称です。脳卒中の予防には高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、心臓病、不整脈などの治療ないし対応が必要となります。
脳卒中

動脈硬化症

動脈硬化とは動脈の壁が厚くなったり、硬くなったりする病態です。動脈が狭窄、閉塞すると部位によっては脳梗塞、心筋梗塞、不安定狭心症や腎梗塞、手足の壊死を引き起こします。大血管の壁が壊れることによって起こる大動脈瘤や動脈解離あれば、細い血管で閉塞や出血を繰り返せば臓器の機能低下の原因にもなります。
動脈硬化の原因として高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、喫煙、肥満、ストレス、高尿酸血症などがあります。

痛風(高尿酸血症)

痛風発作を起こすほか、腎機能低下や動脈硬化の原因にもなります。
痛風(高尿酸血症)